日本百名峠は、作家の井出孫六が編んだ1982年の同名の書籍で紹介されている峠です。山がちな日本の国土では、ちょっと足を伸ばすさいにも山越えが必要で、経済や交通の発展に伴い必然的に多くの峠が作られてきました。
選定の基準は明記されていませんが、同書のまえがきにはこう記されています。
そこで一年前、峠を愛する方々と相謀って、全国千余に及ぶ峠のなかから、およそ四百七十余りの峠を拾い出してみた。峠を通じて、日本列島全体を俯瞰するためには、地域が偏ってはならない。そこで北は北海道から南は沖縄まで一道一都二府四十三県からくまなく峠の代表を選出することを原則として、四百七十余から、百にしぼるためには多くの名峠に泣いてもらう必要があった。とりわけ東北、甲信越に泣いてもらった峠が多い。
制覇の難易度:
上記のように北海道から沖縄まで、全都道府県からまんべんなく選ばれている上、現在ではアクセスが困難または峠自体の通行が難しくなっている場所もあり得るので、事前の充分な下調べが必要となります。
ひとくちメモ:
帯のキャッチフレーズに「百名山の次には、峠の時代が来る」とあり、深田久弥による『日本百名山』を強く意識していることが伺えます。しかし、井出孫六によると「いつか、百の峠を歩いてみたいとそのとき思ったのは、深田久弥さんの名著『日本百名山』に刺激されてのことというよりは、峠の草に埋もれた歴史に魅きつけられてのことだった。」とのことなので、件のコピーは出版社の意気込みゆえ、でしょう。
北海道・東北
北海道
石北峠(せきほく)(Wikipedia)
美幌峠(びほろ)(Wikipedia)
狩勝峠(かりかち)(Wikipedia)
青森県
矢立峠(やたて)(Wikipedia)
岩手県
八幡平(はちまんたい)(Wikipedia)
国見峠(くにみ)(Wikipedia)
笛吹峠(ふえふき)(Wikipedia)
五輪峠(ごりん)(Wikipedia)
仙人峠(せんにん)(Wikipedia)
宮城県
花立峠(はなたて)(Wikipedia)
笹谷峠(ささや)(Wikipedia)
刈田峠(かった)(Yamakei Online)
金山峠(かなやま)(Wikipedia)
秋田県
発荷峠(はっか)(Wikipedia)
矢立峠(やたて)(Wikipedia)
八幡平(はちまんたい)(Wikipedia)
国見峠(くにみ)(Wikipedia)
山形県
花立峠(はなたて)(Wikipedia)
山刀伐峠(なたぎり)(Wikipedia)
板谷峠(いたや)(Wikipedia)
笹谷峠(ささや)(Wikipedia)
刈田峠(かった)(Yamakei Online)
金山峠(かなやま)(Wikipedia)
福島県
板谷峠(いたや)(Wikipedia)
大内峠(おおうち)(Wikipedia)
六十里越(ろくじゅうりごえ)(Wikipedia)
鳥井峠(とりい)(Wikipedia)
関東
茨城県
境ノ明神峠(さかいのみょうじん)(コトバンク)
栃木県
金精峠(こんせい)(Wikipedia)
細尾峠(ほそお)(Wikipedia)
境ノ明神峠(さかいのみょうじん)(コトバンク)
群馬県
金精峠(こんせい)(Wikipedia)
三国峠(みくに)(Wikipedia)
暮坂峠(くれさか)(Wikipedia)
十石峠(じっこく)(Wikipedia)
碓氷峠(うすい)(Wikipedia)
埼玉県
十文字峠(じゅうもんじ)(Wikipedia)
雁坂峠(かりさか)(Wikipedia)
妻坂峠(つまさか)(横瀬町観光産業振興会)
千葉県
横根峠(よこね)(ヤマレコ)
東京都
小仏峠(こぼとけ)(Wikipedia)
御殿峠(ごてん)(Wikipedia)
神奈川県
小仏峠(こぼとけ)(Wikipedia)
足柄峠(あしがら)(Wikipedia)
長尾峠(ながお)(Wikipedia)
北陸・甲信越
新潟県
六十里越(ろくじゅうりごえ)(Wikipedia)
三国峠(みくに)(Wikipedia)
鳥井峠(とりい)(Wikipedia)
関田峠(せきた)(長野県観光機構)
富山県
倶利伽羅峠(くりから)(Wikipedia)
朴峠(ほう)(ヤマレコ)
針ノ木峠(はりのき)(Wikipedia)
石川県
倶利伽羅峠(くりから)(Wikipedia)
谷峠(たに)(Wikipedia)
福井県
谷峠(たに)(Wikipedia)
木の芽峠(きのめ)(Wikipedia)
堀越峠(ほりこし)(Wikipedia)
山梨県
雁坂峠(かりさか)(Wikipedia)
大菩薩峠(だいぼさつ)(Wikipedia)
御坂峠(みさか)(Wikipedia)
長野県
十石峠(じっこく)(Wikipedia)
十文字峠(じゅうもんじ)(Wikipedia)
野麦峠(のむぎ)(Wikipedia)
大門峠(だいもん)(Wikipedia)
関田峠(せきた)(長野県観光機構)
針ノ木峠(はりのき)(Wikipedia)
修那羅峠(しょなら)(長野県観光機構)
徳本峠(とくごう)(Wikipedia)
和田峠(わだ)(Wikipedia)
碓氷峠(うすい)(Wikipedia)
杖突峠(つえつき)(Wikipedia)
権兵衛峠(ごんべえ)(コトバンク)
鳥居峠(とりい)(Wikipedia)
馬籠峠(まごめ)(Wikipedia)
青崩峠(あおくずれ)(Wikipedia)
東海・近畿
静岡県
足柄峠(あしがら)(Wikipedia)
長尾峠(ながお)(Wikipedia)
青崩峠(あおくずれ)(Wikipedia)
天城峠(あまぎ)(Wikipedia)
宇津ノ谷峠(うつのや)(Wikipedia)
本坂峠(ほんざか)(Wikipedia)
岐阜県
野麦峠(のむぎ)(Wikipedia)
馬籠峠(まごめ)(Wikipedia)
愛知県
本坂峠(ほんざか)(コトバンク)
伊勢神峠(いせがみ)(Wikipedia)
三重県
鈴鹿峠(すずか)(Wikipedia)
長野峠(ながの)(Wikipedia)
滋賀県
鈴鹿峠(すずか)(Wikipedia)
磨針峠(すりはり)(彦根観光協会)
花折峠(はなおれ)(Wikipedia)
京都府
堀越峠(ほりこし)(Wikipedia)
京見峠(きょうみ)(Wikipedia)
洞ヶ峠(ほら)(Wikipedia)
大阪府
暗峠(くらがり)(Wikipedia)
洞ヶ峠(ほら)(Wikipedia)
和泉葛城越(いずみかつらぎごえ)(Wikipedia)
兵庫県
船坂峠(ふなさか)(Wikipedia)
奈良県
暗峠(くらがり)(Wikipedia)
芋峠(いも)(Wikipedia)
伯母子峠(おばこ)(ヤマレコ)
竹ノ内峠(たけのうち)(Wikipedia)
和歌山県
箕峠(みの)(峠データベース)
札立峠(ふだたて)(峠データベース)
和泉葛城越(いずみかつらぎごえ)(Wikipedia)
中国・四国
鳥取県
鍵掛峠(かぎかけ)(Wikipedia)
四十曲峠(しじゅうまがり)(Wikipedia)
人形峠(にんぎょう)(Wikipedia)
物見峠(ものみ)(コトバンク)
島根県
赤名峠(あかな)(Wikipedia)
乙女峠(おとめ)(Wikipedia)
岡山県
船坂峠(ふなさか)(Wikipedia)
四十曲峠(しじゅうまがり)(Wikipedia)
人形峠(にんぎょう)(Wikipedia)
物見峠(ものみ)(コトバンク)
広島県
赤名峠(あかな)(Wikipedia)
上根峠(かみね)(ひろしま文化大百科)
山口県
欽明寺峠(きんめいじ)(峠データベース)
徳島県
桟敷峠(さじき)(コトバンク)
相栗峠(あいぐり)(峠データベース)
香川県
相栗峠(あいぐり)(峠データベース)
愛媛県
三坂峠(みさか)(Wikipedia)
地芳峠(じよし)(Wikipedia)
高知県
地芳峠(じよし)(Wikipedia)
九州・沖縄
福岡県
八木山峠(やきやま)(Wikipedia)
冷水峠(ひやみず)(Wikipedia)
仲哀峠(ちゅうあい)(Wikipedia)
三瀬峠(みつせ)(Wikipedia)
岳滅鬼峠(がくめき)(Wikipedia)
佐賀県
三瀬峠(みつせ)(Wikipedia)
長崎県
仁田峠(にった)(長崎県観光連盟)
日見峠(ひみ)(Wikipedia)
熊本県
高森峠(たかもり)(ヤマレコ)
日ノ尾峠(ひのお)(コトバンク)
湯山峠(ゆやま)(コトバンク)
大分県
岳滅鬼峠(がくめき)(Wikipedia)
鉾立峠(ほこたて)(Wikipedia)
三国峠(みくに)(Wikipedia)
宮崎県
湯山峠(ゆやま)(コトバンク)
国見峠(くにみ)(Wikipedia)
中山峠(なかやま)(峠データベース)
鹿児島県
耳取峠(みみとり)(枕崎市観光協会)
本茶峠(ふんちゃ)(Wikipedia)
沖縄県
多幸山フェーレー岩(たこうやまふぇーれーいわ)(沖縄観光コンベンションビューロー)